山小説

「単独行者(アラインゲンガー) 新・加藤文太郎伝」(山と溪谷社/谷甲州)

彼はなぜ、単独行(ひとり)を選んだのか――。 昭和初期、案内人(ガイド)を連れて行なう登山が一般的だった当時、加藤文太 郎は、ひとりで冬の北アルプスを駆け巡り、数々の画期的な記録を残した。 彼が遭難したときには、新聞で「国宝的山の猛者、槍で遭難」と…

「未踏峰」(祥伝社/笹本稜平)

「還るべき場所」で全て出し切った、と思われた笹本稜平ですが、さらなる山岳小説を繰り出してくる模様。 「ダ・ヴィンチ」1月号によると、2009年秋頃刊行予定とのこと。 現在(2008年12月号〜)、「小説NON」で連載されているものですね。 これは期待せずに…

「天空の祝宴」(PHP研究所/堂場瞬一)

→【amazon】 フリークライミングはもっとも孤独なスポーツの一つだろう。しかし、これほど「自分は一人ではない」と感じさせるスポーツも他にない。 岩本空(いわもと・そら)はフリークライマー。世界各地を転戦して大会に出場し、ヨセミテなどでフリークラ…

「生還 山岳捜査官・釜谷亮二」(山と溪谷社/大倉崇裕)

→【amazon】 →山と溪谷社 9月1日発売予定。 『山と溪谷』07年4月号から08年3月号に掲載された「生還」「誤解」「捜索」に、書き下ろし「英雄」を追加して単行本化。 『聖域』(東京創元社)に続く、山岳小説単行本ですね。

「還るべき場所」(文藝春秋/笹本稜平)

『別冊文藝春秋』で連載された山岳小説。単行本が6月20日発売予定。 →e-hon スケールの大きな冒険小説で定評のある笹本稜平氏の新境地。登攀中に恋人を遭難で失った主人公・矢代翔平。過去の悲しみを乗り越えるため、登山ツアーのガイドとして「悲劇の現場」…

「聖域」(東京創元社/大倉崇裕)

→【amazon】 →東京創元社 何年も待たされましたが、ようやく刊行されました。 短編、中編は発表されていましたが、山岳小説の長編は初めてですね。 「渾身の山岳推理」という惹句に手が震えました。

「聖域(仮)」(大倉崇裕/東京創元社)

随分待たされましたが、ようやく山岳長編推理小説の単行本が出そうです。 4月発売予定。 http://www.tsogen.co.jp/np/detail.do?goods_id=3831

「山岳捜査官シリーズ」(大倉崇裕/山と溪谷社)

「山と溪谷」で連載されていましたが、こちらも3月号で連載終了。 夏頃単行本化の予定。

「還るべき場所」(笹本稜平/文藝春秋)

「別冊文藝春秋」で連載されていましたが、3月号にて完結。 後日単行本化とのこと。

「単独行者(アラインゲンガー) 新・加藤文太郎伝」(谷甲州/山と溪谷)

加藤文太郎つながりなので、ついでに。 「山と溪谷」4月号からの新連載です。 初回は別冊付録。「孤高の人」(漫画じゃなくて新田次郎の小説の方)とは違い、史実に基づいたフィクションになると思われます。

「灰色の北壁」(講談社文庫/真保裕一)

→http://shop.kodansha.jp/bc/books/kpb/ 1月16日に文庫版が発売予定。 これも、近年の山小説では名作の一品。 著者がクレタ島の山をトレッキングしたエッセイ『エーゲ海の頂に立つ』(『クレタ、神々の山へ』の改題)も、最近文庫化されました。 →灰色の北…

「時よとまれ、君は美しい」(角川文庫/アンソロジー)

→【amazon】 スポーツ小説名作集ですが、このなかの石原慎太郎『北壁』が山小説。 初出は、『新潮』1956年6月号。のちに二見書房から「山岳名著シリーズ『北壁』」としてまとめられました。 同書には、「北壁」「谷川」「それだけの世界」「失われた道標」 …

「このミステリーがすごい!」(宝島社)

年末恒例「このミス」の「私の隠し玉」コーナーから山関係をピックアップ。 ・大倉崇裕「山岳捜査官シリーズ」(「山と溪谷」連載)の単行本が夏前(の予定)。 ・大倉崇裕「山岳長編ミステリー」の単行本。(「本格ミステリベスト10」によると、3月刊行予定…

「カイラスに死す」(新風舎/河原五郎)

→【amazon】 秘境を舞台に展開するスピーディーで旅愁あふれるロードノベル。 聖なる山へ翔る、兄への深き想い 失踪した兄から、十数年の歳月を経て届いた手紙。永遠に輝ぐ"シャングリラ"にたどり着いた兄と、彼を捜す旅に出る弟。美しくも激しい自然が息づ…

「ラスト・ブレス」(講談社文庫/ピーター・スターク)

→【bk1】/【amazon】 " border="0" /> 人は常に死に向かい、すぐにでも最後の一息(ラスト・ブレス)を吐いて、一生を終える可能性を抱えている。雪崩で生き埋めになった若者、崖から転落した会社社長、海で大けがした新婚カップル。彼らはその臨死体験の中…

「山岳捜査官シリーズ」(山と溪谷/大倉崇裕)

「山と溪谷」4月号から連載開始。 4話(4ヶ月)完結で、今回は、第1回「生還」の第1話。 100枚前後の短編(中編?)を四回に分けて掲載。 とのこと。 →Muhoの日記

「シャトゥーン ヒグマの森」(宝島社/増田俊成)

→【bk1】/【amazon】 北海道の北端に大樹海が広がっている。神奈川県の広さに匹敵する広大な森だ。平均気温は北極圏より低く、冬にはマイナス40度を下回る日も珍しくない。 そんな土地の研究林を管理する鳥類学者の元で年末年始を過ごそうと、彼の親族や学者…

「山岳捜査官シリーズ」(山と溪谷/大倉崇裕)

「山と溪谷」3月号の次号予告によると、 3月15日発売の4月号から「山岳捜査官シリーズ」が連載開始、とのこと。 連作短編の予定で、四ヶ月で一話完結です。前にも書きましたが、「殺人だ! それ出動!!」というものではなく、「これは事故か他殺か、それとも自…

「還るべき場所」(別冊文藝春秋/笹本稜平)

→【amazon】 2007年1月号に第2回が掲載。 雑誌の発売は昨年ですが、『グリズリー』を紹介したついでに…。 医療電子機器メーカーに勤める竹原はかつて、K2で四人の仲間を失っていた。ある日突然、会長秘書への異動命令が出た。その理由は、(自社の製品である…

「グリズリー」(徳間文庫/笹本稜平)

元北海道警SAT(特殊急襲部隊)狙撃班の城戸口通彦は、今では北見方面本部斜里警察署地域課の山岳救助隊員だ。 三月上旬、知床連山最高峰の羅臼岳に登山をしてい城戸口は、ひとりの男に出会った。赤いアノラックの上下にスキー兼用のプラスチック登山靴。…

「タイトル未定」(大倉崇裕)

『本格ミステリベスト10』の「新作近況会」、および『このミステリーがすごい!』の「私の隠し玉」によると、来年こそようやく出版できそうな様子、とのこと。 本格ミステリ・ベスト10〈2007〉 このミステリーがすごい!2007年版

「還るべき場所」(文藝春秋/笹本稜平)

→【amazon】 K2未踏の東壁に挑んだ翔平と聖美。しかし、ヘッドウォールで雪崩に遭遇。聖美が墜ちて宙吊りになってしまった。翔平からは聖美の姿は見えない。ロープの感触から、アセンダーを使って登り返しを始めたと思われた聖美だったが、突然ロープの加重…

「青春の雲海」(中央公論新社/森村誠一)

→【bk1】/【amazon】 公園の片隅で発見されたホームレスの死体。八年前に起きた強盗殺人事件。二つの事件を繋ぐ糸は北アルプスに……。そしてその糸がさらなる事件を引き寄せる! 青春山岳ミステリ巨篇。 一年間WEBで連載されていた山岳ミステリーです。

「クライム」(角川春樹事務所/樋口明雄)

→【bk1】/【amazon】 山岳冒険小説の旗手、樋口明雄が送る山岳小説第3弾。タイトルの「クライム」はcrime(犯罪)とclimb(登攀)のダブルミーニング。その名の通り、ダークノワールで、登場人物たちはみんな悪人という、いままでにない山岳小説。主人公はア…

「駐在刑事」(講談社/笹本稜平)

→【bk1】/【amazon】 『天空への回廊』でエベレスト、『グリズリー』で知床の山を舞台にし、そのほか南極やら海洋やらを舞台にした冒険小説を得意とする笹本稜平が挑んだ警察小説。 今度の舞台は、奥多摩。主人公の江波は、警視庁の刑事だったが、ある事件に…

「クライム」(角川春樹事務所/樋口明雄)

本日発売予定でしたが、8月1日に延期になった模様。 昼休みに本屋を駆け回ったのになあ…。 →樋口明雄の『晴耕雨書』: 〈クライム〉発売日遅延のお知らせ

「駐在刑事」(講談社/笹本稜平)

「小説現代」で連載されていた「奥多摩駐在物語」シリーズがついに単行本化。 とばしとばしでしか読んでいないので、ここでまとめてちゃんと読みたいところです。 7月27日発売予定。 以下は、講談社メールマガジンからの転載。 スケールの大きい謀略小説など…

「クライム」(角川春樹事務所/樋口明雄)

7月25日に発売が決定した模様。 長編山岳冒険小説、いよいよですね。楽しみです。 →これからでる本 - 株式会社 角川春樹事務所

「クライマーズ・ハイ」(文春文庫/横山秀夫)

→【bk1】/【amazon】 文庫版を読み終わりました。 「単なる『文庫落ち』にならぬよう、時間の許す限り手を入れて出すつもり」 と言っていたわりに、ほとんど変わってませんでした。 細かく見れば、言い回しの変更など字句の修正はありましたが、『マークスの…

「川に死体のある風景」(東京創元社/アンソロジー)

→【bk1】/【amazon】 作家六人による連作アンソロジーですが、その中に 「捜索者」(大倉崇裕) が含まれています。 以前、「ミステリーズ!」vol.9に掲載されたときの感想は、こちらから。 雑誌掲載原稿と比べて、細かい部分で修正が入っています。 ・ザッ…