「しずかの山――神の山・マチャプチャレ――」(イブニング/原作:愛英史・漫画:松本剛)

12月9日発売の『イブニング』で連載開始。
http://kc.kodansha.co.jp/content/top.php/KA00000238


 現代ヒマラヤに残った名峰としてはほぼ唯一の未踏峰、マチャプチャレ。ネパール政府からは入山禁止されているこの山を、無許可で登頂した男――ジアン。初登頂の名誉に酔いしれるジアンだったが、その裏に同じくマチャプチャレ登頂を目指しつつも行方知れずになっているモーリスという男がいた。ジアンはモーリスのことは知らないというが、モーリスが残した手帳には、ジアンが登頂した計画とほぼ同じ日程で登るというメモが書かれていた。果たしてモーリスの行方は。
 そこに登場するのがナムチェに住む日本人、タカトウ・シズカ。モーリスの両親の依頼を受け、ジアンとタカトウはマチャプチャレの頂を目指す――。



 物語はこれからなのでまだなんとも言えませんが、導入はおもしろいです。山岳サスペンスになるんでしょうね。すぐにでも、マチャプチャレに登りそうな雰囲気で、この先は登攀シーンと心理戦で引っ張るのでしょうか。
 登頂したら(モーリスの痕跡が見つかったら)終わりだとすると、長くは続けられないような感じもしますが、タカトウにもなにか過去がありそうですし、長期連載を期待します。
 マチャプチャレは確かに目立つし、美しい山なので、そこに目をつけたのはなかなかいいのではないでしょうか。
 新たな山漫画の登場。これからの展開が楽しみです。