「単独行者(アラインゲンガー) 新・加藤文太郎伝」(山と溪谷社/谷甲州)

彼はなぜ、単独行(ひとり)を選んだのか――。
昭和初期、案内人(ガイド)を連れて行なう登山が一般的だった当時、加藤文太
郎は、ひとりで冬の北アルプスを駆け巡り、数々の画期的な記録を残した。
彼が遭難したときには、新聞で「国宝的山の猛者、槍で遭難」と伝えたほどで
あった。
しかし彼は、決して特別な存在ではなく、超人的な力を持っていたわけではな
かった。
ごく普通の人間的な弱さをもった加藤が、あえて単独を選び、苛烈な冬山に挑ん
だ理由とは――。

史実をもとにした真実の加藤文太郎像を、山岳小説の名手・谷甲州が、渾身の力
で描ききる大作。
『山と溪谷』連載に大幅な書き下ろしを加えて、ついに単行本化!
装丁:高柳雅人。

単独行者(アラインゲンガー)新・加藤文太郎伝
単独行者(アラインゲンガー)新・加藤文太郎伝甲州

山と渓谷社 2010-09-16
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