「凍土の旅人」(小学館/谷口ジロー)

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神々の山嶺」「K」の谷口ジロー最新短編集。1994年-2004年にかけてビッグコミック系漫画雑誌に掲載された作品をまとめてある。6つの短編のうち「凍土の旅人」「白い荒野へ」「山へ」の3作が山を舞台にしており、「貝寄風島」「海へ還る」は海が舞台となっている。
山が舞台とは言え、登山者を描いているわけではなく、山を生活の場としているマタギやハンター、そして動物たちが主役。
こういう「自然(山)と人」という話を彼に描かせると、抜群にうまいと思う。一コマ一コマの画が生きている感じがする。
ちなみに、谷口ジローは現在漫画アクションで「シートン」を連載中。こちらも「自然(動物)と人」の話。まとめて読みたいところ。