2007-01-01から1年間の記事一覧

「告白 コンフェッション」(講談社漫画文庫/福本信行:原作、かわぐちかいじ:作画)

吹雪の山小屋を舞台にしたサスペンス漫画が、文庫化されました。 山小屋の中の心理戦がメインなので、山そのものがメインではありませんが、話は面白いです。未読の方はぜひ。

「岳」(小学館/石塚真一)

「オトナファミ」という雑誌の「実写化してほしい漫画ランキング」で1位になっていました。 たしかに見てみたい気もしますが、本気で山岳ロケをしてくれないと、ものすごく陳腐なものになりそうで怖いです。 むしろアニメの方がいいようにも思いますが。

「灰色の北壁」(講談社文庫/真保裕一)

→http://shop.kodansha.jp/bc/books/kpb/ 1月16日に文庫版が発売予定。 これも、近年の山小説では名作の一品。 著者がクレタ島の山をトレッキングしたエッセイ『エーゲ海の頂に立つ』(『クレタ、神々の山へ』の改題)も、最近文庫化されました。 →灰色の北…

「時よとまれ、君は美しい」(角川文庫/アンソロジー)

→【amazon】 スポーツ小説名作集ですが、このなかの石原慎太郎『北壁』が山小説。 初出は、『新潮』1956年6月号。のちに二見書房から「山岳名著シリーズ『北壁』」としてまとめられました。 同書には、「北壁」「谷川」「それだけの世界」「失われた道標」 …

「このミステリーがすごい!」(宝島社)

年末恒例「このミス」の「私の隠し玉」コーナーから山関係をピックアップ。 ・大倉崇裕「山岳捜査官シリーズ」(「山と溪谷」連載)の単行本が夏前(の予定)。 ・大倉崇裕「山岳長編ミステリー」の単行本。(「本格ミステリベスト10」によると、3月刊行予定…

「岳」(小学館/石塚真一)

第6巻は、1月30日発売予定。 とりあえずメモ。 →s-book.com:コミックス

「ミッドナイトイーグル」

原作はおもしろかったし、 「壮大なスケールで描く山岳サスペンス・アクション」 という宣伝文句に惹かれて、気になっていました。 公開は11月23日ですが、たまたま試写会にいく機会があったので、見てきました。 ラスト20分くらいはかなり盛り上がりました…

「孤高の人」(週刊ヤングジャンプ/坂本眞一)

新連載が始まったときに書こうと思ったのですが、いつの間にやら一週間経って、第2話も掲載されてしまいました。 新連載時のアオリには、こう書かれていました。 「山岳小説の金字塔『孤高の人』が現代を舞台に甦る――!! 俺は、極限のチャレンジャーだ。 「…

「孤高の人」(坂本眞一/原作:鍋田吉郎/原案:新田次郎)

「ヤングジャンプ」(集英社)の次号11月1日発売(No.48)から新連載開始。 →http://www.s-manga.net/mens/yj.html(次号予告参照) すっかり更新をさぼっている間に、 「岳」第5巻の発売とか、 「イカロスの山」最終巻の発売とか、 「岳人列伝」の新装版(…

「イカロスの山(第9巻)」(講談社/塀内夏子)

→【amazon】 イシュパータの意味が判明したり、平岡生存が確定したりと、いろんな伏線が回収される第9巻。 が、平岡捜索の話になってから、描写がグダグダになってる気がします。とても8000m峰での遭難とは思えない緊迫感のなさ。 2晩ビバークしても凍傷すら…

「クライマーズ・ハイ」

2005年にNHKでドラマ化もされましたが、今回は映画化。 2008年の公開予定だそうです。 監督:原田眞人、主演:堤真一ほか。 ドラマ版の完成度が高かっただけに、映画も期待してしまいます。 原田監督の日記(7/7付)に谷川岳のテールリッジを登った、とある…

「岳(第5巻)」(小学館/石塚真一)

9月28日、第5巻発売予定。 とりいそぎ、速報のみ。 →s-book.com

「岳人列伝」(デジマ/村上もとか)

無料漫画雑誌(フリーペーパー)の「コミック・ガンボ」で連載されていました。 全然追っかけてませんでしたが、No.26で最終章を迎え、単行本として発売決定だそうです。 発売日などは不明。 過去、何度も単行本化、文庫化などされていますが、名作はいつに…

「イカロスの山(第8巻)」(講談社/塀内夏子)

→【amazon】 登頂して下山を始めたものの、また登りだして、ザイルを切るとかどうとかいう第8巻。 ザイル切断は超古典的テーマなので、いまさらそんなものを…という気もしますが、まあ盛り上がるところなのでしょう。 ただ、滑落の瞬間は、緊迫感があって良…

「climb×max!!」(赤マルジャンプ/イチノセコウタ)

「週刊少年ジャンプ」の増刊号に読み切りで掲載された、フリークライミングを題材にした少年漫画。 木登りが得意な中学生、江ノ倉がある日フリークライミングと出会う。 あこがれの女性教師(カナデ先生)につられて始めたクライミングに、夢中になってしま…

「岳(第4巻)」(小学館/石塚真一)

→【amazon】 「Number」No.679(6/7号)に平塚晶人氏の書評が出ています。 やはり、山をしっかり知っている人が、ちゃんと書くと、読み応えのある書評になりますね。 第○話の何、という具体的な部分にはほとんど触れず、かつ『岳』の魅力を十二分に伝えている…

「セルフレスキュー」(山と溪谷社/渡邊輝男)

→【amazon】 登山技術全書シリーズの第11巻。 そもそも山岳レスキュー技術が書かれている本が、いままでほとんど存在していなかった。 日本アルパインガイド協会のマニュアル(→こちら)はあったが、市販されているものではなかったし、『全図解レスキューテ…

「イカロスの山(第7巻)」(講談社/塀内夏子)

→【amazon】 ついに、今世紀最初で最後の8000mの未踏峰に到達。 登頂シーンはそれなりに感動的でしたが、下山にこんなにかかるとは予想外。果たしていつまで続くのでしょうか。 さて、なんとか登頂を果たしましたので、時系列を追ってみましたが…。 2006/5/8…

「岳(第4巻)」(小学館/石塚真一)

→【amazon】 オリジナル本誌でも連載が開始されて、刊行ペースが速まりました。 本誌では連続もの、増刊号では読み切り、というスタイルっぽいです。 この巻も粒ぞろい。 「択一」での三歩の過去、「山の番人」での「良く頑張った」、「再生」の「平和祈念像…

「剱岳」

『剱岳−点の記』(新田次郎)が原作の模様。 監督は、木村大作。 平成21年公開ということなので、まだまだ先の話ですね。 今月14日にクランクインした映画「剱岳」は、北アルプスでの撮影が順調に進み、27日には雪煙、舞う剱岳をカメラに収めて積雪期の…

「バーティカル・ハンガー」(トランスフォーマー)

DVD

レンタル専用?なのでしょうか。 2004年に「Snowman’s Pass」という原題で製作された作品。 VHSでは発売されていました。 邦題のつけ方からして、あえてB級を狙っているとしか…。 悲しい過去を背負う女性クライマーVS落下衛星の機密情報を狙う犯罪組織! 女…

「永遠の希望 エヴェレスト登山に学ぶ人生論」(PHP研究所/飯田史彦)

人生はしばしば山登りにたとえられる。本書は、標高8848メートルの地球最高峰「エヴェレスト」など高所登山のクライマーたちの言葉から、命の尊さ、人生の意味、人間という存在の価値について読み解いていく。「標高が上がるに従い、快楽よりも苦痛のほうが…

「岳人列伝(クライマー列伝)」(村上もとか)

無料漫画雑誌(フリーペーパー)の「コミック・ガンボ」で創刊記念の特別集中掲載されていました。毎号チェックしていたわけではないのですが、もう連載は終了してしまったのでしょうか。 再録なので、内容は過去のものと全く同じと思われます。 →コミック・…

「K2 2006 日本人女性初登頂・世界最年少登頂の記録」

内容説明 2006年8月、東海大学K2登山隊は、世界で最も難しいといわれるK2の登頂に成功した。しかしベースキャンプに生還したのはアタック開始から1週間後のことだった…。登頂成功から消息不明、奇跡の生還までの壮絶な記録。 「世界で最も難しい」…

「アルパインクライミング」(山と溪谷社/保科雅則)

→【amazon】 谷川岳、穂高、剱岳などのバリエーションルートを登るためのテクニックを解説。基本技術編、人工登攀などを含めた応用技術編、冬季登攀編、そしてアイスクライミング編の4部からなり、オールシーズン、さまざまなシチュエーションに応じたクラ…

「イカロスの山(第8巻)」(講談社/塀内夏子)

6月22日発売予定。 →講談社コミックス発売予定 それにしても、登頂してからこんなに引っ張るとは思いませんでしたよ。

「岳」第4巻と「イカロスの山」第7巻が発売されましたが、その感想などはまた後日。 とりいそぎ、最近の新刊などを。

「カイラスに死す」(新風舎/河原五郎)

→【amazon】 秘境を舞台に展開するスピーディーで旅愁あふれるロードノベル。 聖なる山へ翔る、兄への深き想い 失踪した兄から、十数年の歳月を経て届いた手紙。永遠に輝ぐ"シャングリラ"にたどり着いた兄と、彼を捜す旅に出る弟。美しくも激しい自然が息づ…

「ラスト・ブレス」(講談社文庫/ピーター・スターク)

→【bk1】/【amazon】 " border="0" /> 人は常に死に向かい、すぐにでも最後の一息(ラスト・ブレス)を吐いて、一生を終える可能性を抱えている。雪崩で生き埋めになった若者、崖から転落した会社社長、海で大けがした新婚カップル。彼らはその臨死体験の中…

「山岳捜査官シリーズ」(山と溪谷/大倉崇裕)

「山と溪谷」4月号から連載開始。 4話(4ヶ月)完結で、今回は、第1回「生還」の第1話。 100枚前後の短編(中編?)を四回に分けて掲載。 とのこと。 →Muhoの日記