2006-01-01から1年間の記事一覧

「風雪の山ノート」(七つ森書館/根深誠)

→【bk1】/ 【amazon】 MAC(明治大学体育会山岳部)で1966〜1970年の4年間、登山に部活に山と仲間にシゴかれ、自然の四季の中で心身ともに鍛えられた、団塊の世代としていま還暦を迎えようとする著者の、若い青春の追憶の記。 二冊とも未読。余…

「凍れるいのち」(柏艪舎/川嶋康男)

→【bk1】/【amazon】 真冬の大雪山、10人の命を奪った遭難事故から ただ一人生還した男・野呂幸司が語る、 事故の全貌とその後の人生!昭和37年12月、北海道学芸大学函館分校山岳部のパーティー11名は、冬山合宿に大雪山縦走を目指した。 しかし、そ…

「イカロスの山(第5巻)」(講談社/塀内夏子)

→【bk1】/【amazon】 よくもまあこれだけ次から次へとトラブルが起こるものだ。 週刊連載で、話を盛り上げていくには、こうするしかないのか。 それにしても、これだけ動き回って、この高所で平然としているのがまたすごいことだ。 「登山は結果がすべてじゃ…

「岳(第3巻)」(小学館/石塚真一)

→【bk1】/【amazon】 この巻も粒ぞろい。 やはり、三歩の「よく頑張った」にはいつもやられてしまう。 第0歩「アタック」の「ベースキャンプだってエベレストでしょ。」「頂上までぜーんぶエベレストじゃん。」のセリフを噛みしめろ。 第7歩「バナナ」の上高…

「サバイバル登山家」(みすず書房/服部文祥)

→【bk1】/【amazon】 『本の雑誌』2007年1月号の「2006年ベスト10」企画で、「営A(杉江)」氏が強力にプッシュしたにもかかわらず、ランクインならず。 「魂が震えるくらい生きるということを教えてくれる」「ベスト3に入れてくれなかったら、レッズ・サポ…

「魅惑のエベレスト山域」(牧歌舎/小笠原寛)

→【bk1】/【amazon】サブタイトルは、「トレッキング・ピーク」への誘いではなく、「トレッキングとピーク」への誘い、というところがポイント。トレッキングピークの紹介や概要の説明はあるものの、全体の比率としてはわずか。メインのルートガイドはゴーキ…

「ミッドナイトイーグル」

高嶋哲夫の山岳小説が、映画化されて、来年12月公開予定。 俳優の大沢たかお(38)が、来年12月公開の映画「ミッドナイトイーグル」(監督成島出)に主演することが決まった。雪の北アルプスを舞台にした山岳サスペンス・アクションで、玉木宏(26)、…

「このマンガがすごい!」(宝島社)

『このマンガがすごい2007 オトコ版』のテーマ別イチオシ作品ガイドで「手に汗握る山岳マンガ」の特集がされてます。 紹介作品は『オンサイト!』(尾瀬あきら)、『岳』(石塚真一)、『イカロスの山』(塀内夏子)、『岳人列伝』(村上もとか)、『神々の…

「タイトル未定」(大倉崇裕)

『本格ミステリベスト10』の「新作近況会」、および『このミステリーがすごい!』の「私の隠し玉」によると、来年こそようやく出版できそうな様子、とのこと。 本格ミステリ・ベスト10〈2007〉 このミステリーがすごい!2007年版

「実戦!オールラウンドクライミング」(東京新聞出版局/廣川健太郎)

→【bk1】/【amazon】索引がなくて、どうにも検索しづらいので、とりあえず、掲載ルートリストを作りました。帯を写しただけなので、ジャンルはバラバラです。 よく見ると、粗い写真が多いですね。存在意義の不明な写真も多いし……。 槍ヶ岳北鎌尾根 黒部川赤…

「クライミング・フリー」(光文社文庫/リン・ヒル)

2002年に単行本が出版された、リン・ヒル自伝が文庫化。 12/7発売予定。 この手の本はなかなか文庫化されないので、貴重。 内容もおもしろいので、未読の方はこの機会にぜひ。

「実戦!オールラウンドクライミング」(東京新聞出版局/廣川健太郎)

→【bk1】/【amazon】 アルパインもフリーもゲレンデもアイスも沢も雪稜もクラックも、ごたまぜのガイド&技術書。 とにかくまぜこぜで、どこになにがあるのかパッと見て探せない構成になっているのが残念。せめて、ジャンル別のルート図索引くらいは欲しいと…

「岳」(小学館/石塚真一)

12月26日第3巻発売予定。 1巻から2巻までの間に比べると、ずいぶん早い第3巻の刊行です。 連載もチェックしていますが、やはりまとめて読むのがいいですね。 各所での評判も上々なので、ここで3巻が発売されれば、もっと盛り上がるかもしれません。 →小学館…

「神々の山嶺」(集英社/谷口ジロー・夢枕獏)

コミック文庫版の1巻と2巻が発売中。 3巻4巻は12月14日発売予定。 5巻(完結)は1月18日発売予定。 何度読んでもよくできた漫画です。山漫画の頂点のひとつであることは間違いないでしょう。ただ、コミック文庫版は小さくて、谷口ジローの画の迫力が半減して…

「イカロスの山」(講談社/塀内夏子)

第5巻が12月22日に発売予定。 昼メロ系ドロドロ話と、細かい山岳描写のアラさえなければ、物語としては楽しめる方だと思いますよ。でも、ここまで続くとは思いませんでした。 連載はそろそろクライマックスですね。登頂したところですっきり終わって欲しいで…

「還るべき場所」(文藝春秋/笹本稜平)

→【amazon】 K2未踏の東壁に挑んだ翔平と聖美。しかし、ヘッドウォールで雪崩に遭遇。聖美が墜ちて宙吊りになってしまった。翔平からは聖美の姿は見えない。ロープの感触から、アセンダーを使って登り返しを始めたと思われた聖美だったが、突然ロープの加重…

「純白の証明」(中央公論新社/森村誠一)

TV

森村誠一をもうひとつ。 テレビ朝日「土曜ワイド劇場」にてテレビドラマ化。 主演、東山紀之。放送日などは未定。 原作の新書版も発売になりました。 →テレビ朝日|土曜ワイド劇場

「青春の雲海」(中央公論新社/森村誠一)

→【bk1】/【amazon】 公園の片隅で発見されたホームレスの死体。八年前に起きた強盗殺人事件。二つの事件を繋ぐ糸は北アルプスに……。そしてその糸がさらなる事件を引き寄せる! 青春山岳ミステリ巨篇。 一年間WEBで連載されていた山岳ミステリーです。

「告白〜コンフェッション〜」(講談社/かわぐちかいじ・福本伸行)

吹雪の山小屋で繰り広げられるたった二人の心理戦。「カイジ」の福本伸行のストーリーに、「沈黙の艦隊」のかわぐちかいじが作画する。 99年に単行本化されたものが廉価版として、11月8日に発売。 シチュエーションとして山小屋が出てくるだけで、登山とはあ…

「岳(第2巻)」(小学館/石塚真一)

→【bk1】/【amazon】 遭難者が死んじゃう話が多くて、哀しいんだけど、ただ泣けるだけじゃなくて、それでも山に登りたい、という気にさせてくれる。そこがやっぱりこの『岳』の魅力でありすばらしいところ。 第3歩「滑落」で三歩の過去(帽子の由来)が判る…

「クライマーズ・ハイ」(NHK)

TV

あの名作ドラマが地上波で再放送。 前編2006年9月30日(土)・後編10月7日(土) 21時〜 ※仙台局のみ、9月30日(土)は22時から放送となります。 見逃した人も、撮り逃した人もこれがチャンス。 NHKドラマ版「氷壁」は見なくてもいいですが、「クライマーズ…

「イカロスの山(第4巻)」(講談社/塀内夏子)

→【bk1】/【amazon】 帯は「雑誌『山と溪谷』編集部一同」ということで、 冒険へのあこがれをかきたてる 山男たちの熱いドラマに泣く。 2巻で、よしもとばななが帯を書いていたときにも驚きましたが、今回も(いろんな意味で)驚かされましたね…。 次は、誰…

「神々の山嶺」(集英社/谷口ジロー)

文庫版として、1・2巻が10月18日に発売予定。 単行本は全5巻。文庫版は何巻組みになるのかは不明。 山漫画史上に残る傑作。できれば、単行本の大きい画で見て欲しいですが、文庫として手に取りやすくなるのは歓迎です。原作も良いですが、漫画版はまた別の良…

「垂直の記憶」(NHK-FM)

2月20日(月)〜2月24日(金)に放送されたものの再放送。 10月23日(月)〜10月27日(金) 22:45〜23:00(1-5回) 再放送されるということはそれなりに反響があったのでしょうね。 個人的には面白かったので、未聴のかたはこの機会にぜひ。 →青春アドベンチャー

今後の予定

TV

「クリムゾン・リバー」(テレビ朝日系列) 8月27日(日)21:00-22:54 それぞれ別の事件を追う2人の刑事。やがて知り合った2人は、互いの事件の関連性に気付き、思いも寄らぬ真実を突き止める。マチュー・カソビッツ監督。アルプス山脈で変死体が発見された…

「大ヒマラヤ探検史」(白水社/薬師義美)

インド測量局とその密偵たち →【bk1】/【amazon】 「グレートゲーム」を背景に展開する大探検史 大ヒマラヤの探検と聞けば耳に快い。だが、この地の探検といえば、生臭く、血を見る虚々実々の駆け引きのもと、帝国主義的な野望の渦巻く苛酷な「グレート・ゲ…

「クライム」(角川春樹事務所/樋口明雄)

→【bk1】/【amazon】 山岳冒険小説の旗手、樋口明雄が送る山岳小説第3弾。タイトルの「クライム」はcrime(犯罪)とclimb(登攀)のダブルミーニング。その名の通り、ダークノワールで、登場人物たちはみんな悪人という、いままでにない山岳小説。主人公はア…

「駐在刑事」(講談社/笹本稜平)

→【bk1】/【amazon】 『天空への回廊』でエベレスト、『グリズリー』で知床の山を舞台にし、そのほか南極やら海洋やらを舞台にした冒険小説を得意とする笹本稜平が挑んだ警察小説。 今度の舞台は、奥多摩。主人公の江波は、警視庁の刑事だったが、ある事件に…

山小説

「駐在刑事」(講談社/笹本稜平) →【bk1】/【amazon】 「クライム」(角川春樹事務所/樋口明雄) →【bk1】/【amazon】 「駐在刑事」は読了。まとめて読むと、予想以上に面白かったです。感想はあらためて。 「クライム」は本日購入。まだ冒頭ですが、「不夜…

「岳」(小学館/石塚真一)

待望の第2巻が9月29日に発売予定。 第1巻発売から待たせすぎです。 最近は、2話同時掲載とか、オリジナル本誌に掲載とかやっていて、話のストックは十分あったはずなのに、単行本発売まで随分と時間がかかったように感じました。 2,3巻同時刊行も考えている…