「凍」(新潮社/沢木耕太郎)

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オンライン書店ビーケーワン:凍
発売されました。
かるく、初出時の「百の谷、雪の嶺」(新潮2005年8月号)と比較してみましたが、加筆修正など、大きく変わっているような部分は見受けられませんでした。
「後書」が付いたことが、唯一の違いでしょうか。しかし、その後書も「なぜタイトル変更したのか」という話に終始して、「なぜ10年ぶりのノンフィクションが山野井だったのか」という一番知りたかったことが書いておらず、少し残念です。ちなみにタイトルは、「とう」と読み、「闘」とつながっているらしいです。
出版社は違いますが、「週刊現代」に出た、沢木耕太郎×山野井泰史の対談を収録しても良かったのに、と思うのですが。
「新潮」で読んだ人は、あえて買い直す必要はないかもしれません。
しかし、未読の人は、是非読んでほしいです。
ともかく、何でもいいから読め!と言いたいです。
佐瀬稔の一連の著作のように、長く読み継がれるノンフィクションだと思います。
初出時の感想(2005年7月10日)
初出時の感想リンク(2005年8月5日)