「凍」(新潮社/沢木耕太郎)

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凍
YOMIURI ONLINE(読売新聞)に著者インタビューがでていました。


・山野井氏がボクシング好きで、沢木氏の読者だった。
・2003年2月にギャチュンカンの入院中のお見舞いで初対面。

 「書こうというスイッチがカチッと入った」のは、夫妻がギャチュンカンに残した自分たちの荷物を回収しに行くと聞いた時。「ゴミを取りに行くためだけに、辛酸をなめた山にわざわざ行く」2人の旅に、昨秋沢木さんも同行、帰国後取材を始めた。
 ほぼ半年間、週に1度奥多摩の山野井さん宅に通い、1日5、6時間話を聞いた。登山の始めから終わりまでを時系列でゆっくりとたどり、これを計3回繰り返した。

ようやく、著者の口から「なぜ10年ぶりのノンフィクションが山野井だったのか」が語られました。
それ以外にも、この記事は読みどころが多いです。
二人の対談が掲載された『週刊現代』が04年4月発売だったので、その時点ですでに出会ってから一年以上が経っていたようです。しかし、このときにはまだ取材は始まっていなかったらしく。


時系列では以下の通りになります。
2002年10月:山野井夫妻ギャチュンカンから生還
2003年2月:沢木お見舞いに行く
2003年2月22日:退院
2004年2月くらい?:対談
2004年4月:週刊現代にて対談掲載『「垂直の情熱」について』
2004年9月-10月:ギャチュンカン再訪(沢木同行)
(この間に取材)
2005年7月:新潮8月号にて『百の谷、雪の嶺』発表
2005年9月:単行本『凍』発売


沢木耕太郎さん ノンフィクション新作:登山家 山野井夫妻の挑戦 「大事なもの以外はそぐ」
→(参考)山野井通信