「実戦！オールラウンドクライミング」（東京新聞出版局／廣川健太郎）
アルパインもフリーもゲレンデもアイスも沢も雪稜もクラックも、ごたまぜのガイド＆技術書。
とにかくまぜこぜで、どこになにがあるのかパッと見て探せない構成になっているのが残念。せめて、ジャンル別のルート図索引くらいは欲しいところ。
登るルートの部分をコピーして持っていく、という従来のルート図集のような使い方はやりにくい。登る前の読み物、モチベーションアップに使うのがよいのだろうか。
とにかくいろんなジャンルが詰め込まれているので、対象読者もよくわからない。タイトルどおり、何でもやるオールラウンドクライマー向け、なのだろうけど……。
ひとつひとつのルートガイドやテクニック解説は詳しく、他書では見かけないような内容も多いので、余計にもったいないと思う。読み込むほどに意味が出てくる本なのだろう。
