「雪崩リスクマネジメント」(山と溪谷社/ブルース・トレンパー著 日本雪崩ネットワーク訳)

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雪山をフィールドとするクライマー、スキーヤースノーボーダーらにとって、雪崩はいやでもつきあわなくてはならないリスクだ。近年、科学的に雪崩をとらえようとする動きが少しずつ広がり、幾冊かの専門書も刊行されるようになって、雪山にはビーコン、プローブ、ショベルを携行することが常識であるという認識もかなり広がってきている。
しかし、シーズンに何度もフィールドに出る人なら、いくら装備をそろえて本を読んでも、実際に現場で雪崩のリスクを自信をもって判断するのは難しい、と感じているのではないだろうか。
著者は長きにわたって雪崩予報官を務め、プロとして雪崩のリスクと向き合ってきた実績から、一般の人にもわかりやすいように本書で雪崩について語っており、まさに実践する人のための内容となっている。カンや運でなく、自らで雪崩のリスクを判断したい人には必読の書。語り口も軽快で読みやすい。

・プロフェッショナルが伝える雪崩地形での実践的行動判断
今までも北海道雪崩事故防止研究会が出した「最新雪崩学入門」や「決定版雪崩学」というのがありましたが、今回は洋書の翻訳版のようです。

山と溪谷社:雪崩リスクマネジメント
日本雪崩ネットワーク - Japan Avalanche Network

雪崩リスクマネジメント