「タイトル不明」(角川春樹事務所/樋口明雄)

樋口氏本人のブログサイト「樋口明雄の『晴耕雨書』」(1/27)によると、「狼は瞑らない」「光の山脈」に続く、『山岳小説3部作』の構想を開始した、とのこと。

今までのように「正義」を真っ向から打ち出す単純明快なストーリーには飽き飽きした。だいたい、今のような時代、そんなものはあからさまに鼻白まれてしまう。そんなこんなで、思い切ってピカレスク小説で行くことにする。
主人公も敵役もとりまくキャラクターも、だれひとりとして善人のいない話。騙し騙され、血で血を洗うような男たちの泥沼の確執。ぼくが戦前の満洲を舞台に、これまでさんざんやってきた、あのセルジオ・レオーネマカロニウエスタンを、今度は大胆にも国内の山岳を舞台にやっちまおう。

今までにない山岳小説になりそう。期待しています。
樋口明雄の『晴耕雨書』