「ザイルに導かれて」(あるむ/石岡繁雄)

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自身が折々に向き合っていた様々な事項について、登山家、物理学徒、市民として考え行動した結果を関連する資料とともにまとめる。著者の生涯の仕事の契機となったナイロンザイル事件、望遠鏡の製作と天体撮影ほかを収録。

「屏風岩登攀記」の著者です。
基本的には自分史なので、他人が読んで面白いかどうかは微妙。
山ヤの観点から見るなら、屏風岩中央カンテインゼルルートの初登(1947年)の部分とナイロンザイル事件の部分が興味深いところでしょうか。
どちらも、当時の新聞報道や、詳細なデータ分析結果が掲載されており、ページも多く割かれています。
そのほか、物理分野の研究成果などもあるのですが、その辺は、門外漢の私にはさっぱり理解できませんでした……。


◆参考リンク
ナイロンザイル事件(「回想の山旅」から)
若さの勝利、屏風岩の登攀成功
「屏風岩登攀記」(中公文庫/石岡繁雄)
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