「雪崩路(なだれみち)」(三一書房/篠崎博)

【bk1】/【amazon】

雪崩路
読み終わりました。
クライマックスに入り、登攀描写が濃くなるほど、意味不明度合いも濃くなって、登場人物たちが、何をしたいんだか、何をしてるんだか、さっぱり判らなくなりました。
次々に人が死んでいくのですが、なんの感傷ももたらしません。あっけなさすぎて、ページを飛ばしてしまったのではないかと思えるほど。ほんとに死んじゃったの?と思う間もなく、忘れ去られてしまうような状態です。
そして、衝撃のラストシーン。この展開に納得できる人がどれほどいるのでしょうか。
そりゃないだろ、と叫びたくなりました。
トンデモ山岳小説がまたひとつ誕生してしまったようです。
まさに「墳墓の山(ネバド・チュルパ)」でした。