「還るべき場所」(別冊文藝春秋/笹本稜平)

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別冊 文藝春秋 2007年 01月号 [雑誌]

2007年1月号に第2回が掲載。
雑誌の発売は昨年ですが、『グリズリー』を紹介したついでに…。


医療電子機器メーカーに勤める竹原はかつて、K2で四人の仲間を失っていた。ある日突然、会長秘書への異動命令が出た。その理由は、(自社の製品である)心臓ペースメーカーを使う会長を、エベレストに登頂させるため、というものだった。
…で、このエベレスト登頂がメインの話になるかと思いきや、登頂はあっさり成功。次なる8000m峰へ挑むことになる。
そんななかで、前回の主役矢代翔平が登場。聖美を失ったK2遠征の回想シーンへ。


登攀シーンそのものは少ないですが、ほとんど全編が山の話で、読み応えは充分。今後、竹原と翔平がどう絡んでくるか。二人ともK2は因縁の山のようなので、そこが重要になってきそうです。