「ヘンリーやまにのぼる」（福音館書店/D.B.ジョンソン・今泉吉晴訳）
今泉 吉晴 / Ｊｏｈｎｓｏｎ Ｄ．Ｂ．
くまのヘンリーのモデルは、「森の生活」のヘンリー・ソロー。
訳者はその「森の生活」や「シートン動物記」の今泉吉晴。
ろうやにとじこめられても、山に登りたい気持ちを止めることはできない、ってのはなんか分かる気がしませんか（実際、ヘンリー・ソローも投獄された経験があるそうです）。
ある日、ヘンリーは山に登りたくなりました。ヘンリーのこの気持ちはだれにもとめられません。山へいくとちゅう、税金を集める役人のサムが、税金を払わないヘンリーをろうやに入れましたが、それでもヘンリーの心をとじこめることはできませんでした。ヘンリーは、まっしろなろうやのかべに、クレヨンで木や小鳥や川を描きながら、いつのまにか、山へつづく小道をずんずんのぼっていきました。山の頂上にたどりついたヘンリーは、そこで山の向こう側から登ってきたひとりの旅びとに出会います。そして・・・・・・。
