「DIME 2006年7月4日号」(小学館)

発売から1週間も経っているので、いまさらな感は否めませんが…。
「閃きの人」というインタビューコーナーで山野井泰史が取りあげられています。
「頭脳派ビジネスマン養成講座」「達人たちの発想法」がテーマのシリーズらしく、今回は主にクライミング中の脳の動きについて書かれています。
3ページと短いなかで良くまとまっていると思います。ただ説明が少ないので、全くクライミングをやらない人には判りにくいかもしれませんが。


山で脳をどう使うのか、という問いに対する山野井の答え。

僕の場合は「判断力」に最も割いているような気がします。(中略)20年以上、ずっと繰り返してきたクライミングの経験が、脳にインプットされていて、いざ山と対峙したとき、知恵や知識として瞬時に現われ、的確な判断に繋がっている気がします。それはすごくうれしい瞬間でもある。やってきたことは間違っていなかった。ムダじゃなかったと思える。

このコーナーの監修者である、東北大学川島隆太教授(脳のトレーニングで有名)は、インタビューを読んでこう書いています。

山野井さんは脳が本来働けないような環境下でも、前頭前野をフル活動できている。もしかすると過去の経験により極度に鍛え上げられてきたのかもしれませんね。

山野井の脳はきわめて特殊な脳といえるらしいです。
このあと、まとめとして、ビジネスマンの商談前のイメージトレーニングとか、危機管理能力の向上にもっていくのは、結構強引かなと思いましたが。
彼の思考・行動をビジネスの現場に当てはめるのは、なかなか難しい(というかムリ?)感じはします。
Digital DIME