山小説

「クライマーズ・ハイ」(文春文庫/横山秀夫)

6月9日文庫化。 「単なる『文庫落ち』にならぬよう、時間の許す限り手を入れて出すつもり」 とかつて言っていたので、単行本で読んでいますが、文庫版も楽しみです。 ドラマ版DVDは、先日発売になりました。 →【amazon】 単行本はこちら →【amazon】

「雪崩路(なだれみち)」(三一書房/篠崎博)

→【bk1】/【amazon】 読み終わりました。 クライマックスに入り、登攀描写が濃くなるほど、意味不明度合いも濃くなって、登場人物たちが、何をしたいんだか、何をしてるんだか、さっぱり判らなくなりました。 次々に人が死んでいくのですが、なんの感傷もも…

「雪崩路(なだれみち)」(三一書房/篠崎博)

→【amazon】 氷雪のカラコルムK2に、 霧のアンデス最奥チュルパ峰に 男たちは意志を綴り、 女たちは愛を織る。 シナリオ界の重鎮が書いた山岳小説の傑作! 壮大な山岳叙事詩(タペストリ) 氷塊(セラック)が切り立ち、 クレヴァスが深淵を開く「墳墓の山(…

「川に死体のある風景」(東京創元社)

→【amazon】(予約) 5月27日発売予定。 雑誌『ミステリーズ!』に連載された競作ミステリのアンソロジーですが、その中に、大倉崇裕『捜索者』という山岳ミステリが含まれています。 →http://www.tsogen.co.jp/np/detail.do?goods_id=3543

「白き高峰の殺意」(1 2 POCKET NOVELS/森村誠一)

→【amazon】すでに何度か文庫化されていますが、新装版でノベルズになりました。山を舞台にした短編集で、収録されている作品は、『死導標』などとかぶっている部分も多いです。 森村誠一独特の山岳“ドロドロ”ミステリーがお好きな方はどうぞ。人間不信に陥…

「乱歩賞作家 赤の謎」(講談社)

→【amazon】 2004年4月に単行本が発売されたものの文庫化。 乱歩賞作家によるアンソロジーですが、真保裕一『黒部の羆』が収録されています。『黒部の羆』だけが目当てなら、真保裕一の山岳小説集『灰色の北壁』にも収録されているので、こちらの方がおすす…

「奥多摩駐在物語」(講談社/笹本稜平)

→【amazon】「小説現代」2006年4月号の第6回「春風が去って」で最終回。 そのうち、まとめて単行本化、と思われますが、時期などは不明です。

「クライム」(角川春樹事務所/樋口明雄)

3月31日、無事脱稿されたようです。 今春発売、には間に合いそうにないですが、それほど遠くないうちに(夏くらい?)、読めるのではないでしょうか。 →樋口明雄の『晴耕雨書』: 脱稿の日は雪見酒

「谷川岳滑落事故」(新風舎/浜名新)

→【bk1】/【amazon】 −−高次脳機能障害から復活できるか 厳冬期の2月、谷川岳オキの耳あたりの岩峰から東側のマチガ沢方面の岩壁へ滑落・墜落。 無線で救助要請するも、吹雪のため、捜索打ち切り。 一晩ビバークの後、ヘリで救出された30歳の男性。 高次脳機…

「光の山脈」(ハルキ文庫/樋口明雄)

→【bk1】/【amazon】 2003年に発売された単行本の文庫化。 雪山が舞台の冒険小説。 解説は、西上心太。

「氷雨」(竹書房文庫/山下慧)

→【bk1】/【amazon】 韓国初の本格山岳映画、のノベライズ版。 2005年3月に単行本が出ていましたが、このたび文庫化されました。 映画はまだ見ていません。そのうちに見たいとは思っていますが。 あとがきによると、オリジナル脚本では、日本の奥穂高が舞台…

「光の山脈」(ハルキ文庫/樋口明雄)

2003年に単行本が発売されましたが、3月15日に文庫化。 新作「クライム」も待たれます。 「狼は瞑らない」「光の山脈」「クライム」で山岳小説3部作とのことです。→著者のサイト 光の山脈

いい山岳小説教えて

2ちゃんねるまとめサイトですが、労作なので、紹介しておきます。小説以外もかなり含まれていますが…。 →http://www.geocities.jp/sangakubooks/index.html

「ファイナルシーカー レスキューウィングス」(MF文庫J/小川一水)

→【bk1】/【amazon】 昨日、コミック版を紹介しましたが、こちらは小説版。 いくつかのエピソードが連なって物語が構成されており、山岳遭難救助の話は、西穂と白山が舞台。あとは海難救助とか自然災害とか。救助側の視点なので、山岳描写に関しては、あまり…

「高い砦」(早川文庫/デズモンド・バグリイ)

→【bk1】/【amazon】 アンデスの山中を舞台にした冒険小説。 1980年にも文庫版が刊行されていますが、その再刊。 →書評Wiki

2006年の予定(と希望)

『クライム』(角川春樹事務所/樋口明雄) 春頃という話だったが、遅れそうな感じ。 →樋口明雄の『晴耕雨書』『(タイトル未定)』(大倉崇裕) 短編集と長編の両方? 短編は2作が発表済み。新作を加えて単行本化か? 山岳ミステリーといわれる長編は、数年…

「遭難」(光文社/松本清張)

→【bk1】/【amazon】 光文社創業60周年記念出版として、『黒い画集』が初版出版当時のカバー・表紙で刊行。 『黒い画集』全三集のうち第一集に収録されている『遭難』は、短編ながら、山岳ミステリの傑作。 まあ6300円出さなくても、読むだけなら、新潮文庫…

「穂高山」(文學界2006年1月号/南木佳士)

ストーリーは、穂高に登る、というだけのシンプルな短編小説。 ドラマチックな事件が起こるわけではないが、山に関する描写が美しく、しみじみと心に残る話だった。 著者の実体験を元にした紀行文であっても、全然不思議ではない。 なお、タイトルの『穂高山…

「(タイトル未定)」(大倉崇裕)

「2006本格ミステリベスト10」(原書房)の「新作近況会」によると、 毎年のように書いている「山岳ミステリー」が何とか形になりそうなところまできた。現在、手直し中。長編と短編集、両方狙っているが、どちらが先になるかは判らない。両方ともダメかもし…

「遠き雪嶺」(角川文庫/谷甲州)

→【amazon】(上)/(下) 2002年に単行本で発売された山岳小説が文庫になりました。 実際にあった戦前のヒマラヤ登山の事実をもとにしたフィクションです。 そのときの感想を引用しておきます。 昭和十一年。ヒマラヤの処女峰ナンダ・コートを目指した日本…

「クライム」(角川春樹事務所/樋口明雄)

著者のブログによると、発刊が来年にずれ込む模様。 山岳冒険小説〈クライム〉は亀足で進めているが、このまま順調に加速していって秋を越した頃に脱稿にこぎつけ、年末近くに出しても営業上不利との担当の判断で、来年春の出版となった。 とのこと。 クオリ…

「クライム」(角川春樹事務所/樋口明雄)

執筆ははかどっていない模様。 ぼくは過去作よりも面白いものじゃないと、新作として書く価値はないと思っている。むろん、出版してみてあとになって失敗だったものもたくさんあるが、執筆中に面白くないとわかればその場で筆を止めるべきだと思う。 その気…

「ジャンキー・ジャンクション」(ハヤカワ文庫/谷甲州)

→ 【bk1】/【amazon】 登山家、筧井宏はネパールの山中で得体の知れない男、デヴィッド・マクスウェルと出会い、彼の予言めいた言葉に導かれるように、ヒマラヤ国際登山隊に加わることになる。他のメンバーは、日本人女性の加藤由紀と、イギリス人男性のジョ…

「秋のトリコロール」(講談社・小説現代2005年10月号/笹本稜平)

「奥多摩駐在物語」シリーズ第4弾。 休暇中の江波が、槍ヶ岳北鎌尾根ルートで出会った少年。彼はなぜ山に向かったのか。 このシリーズは、これまで奥多摩周辺の、ある意味地味な場所での事件が多かったのですが、今回は、北鎌尾根が舞台。ほぼ全編において、…

「懐郷」(新潮社/熊谷達也)

→【bk1】/【amazon】小説新潮2005年1月号に掲載された「銀嶺にさよなら」を含む全七編の物語。 「銀嶺にさよなら」は、昭和三十八年の月山が舞台になっていました。 山シリーズになるのかと思ったのですが、どうやら、「昭和を生きた女たち」の連作で、たま…

「遠き雪嶺」(角川文庫/谷甲州)

9月24日発売予定でしたが、ひと月ずれました。 10月25日上下巻で発売予定。 →角川文庫(上)/(下) 世界の屋根たるヒマラヤは東洋の盟主日本人が征服するーー。昭和21年、ナンダ・コートの北壁に果敢に挑んだ日本人山岳隊の壮絶なドラマ。 立ちはだかる北…

「絶壁の死角」(新潮文庫/クリントン・マッキンジ−)

→【bk1】/【amazon】 ワイオミング州ララミーで女子大生が強姦され殺害された。すぐにヤク中の兄弟が容疑者として逮捕される。現場には兄弟の指紋など十分な証拠が残され、彼らが犯人であると誰もが確信していた。折りしも、バーンズ捜査官は女性クライマー…

「クライム」(角川春樹事務所/樋口明雄)

著者のブログに詳細が出ていました。 この秋刊行予定の長編山岳冒険小説。 期待しています。 →樋口明雄の『晴耕雨書』:酒は仕事の潤滑油

「富士山殺人事件」(講談社文庫/吉村達也)

→【bk1】/【amazon】 なぜ日本一高い場所で殺人は起きたのか? 夏の終わりの土曜日、捜査一課の志垣警部は、部下の和久井とともに富士登山に挑んだ。雲海をはるか眼下に臨む七合目の山小屋で御来光を拝んでいた頃、山頂では殺人事件が起きていた!さらに同日…

「ジャンキー・ジャンクション」(早川文庫/谷甲州)

96年に単行本が発売されましたが、9月下旬に文庫化されるようです。 →早川書房9月刊行予定 謎めいたヒマラヤ登山に挑むクライマーたちが、過酷な状況で遭遇した幻想と狂気の物語 なんというか、山岳幻想小説? 刊行時に読んだはずなのですが、内容をあまり覚…