山小説

「遠き雪嶺」(角川文庫/谷甲州)

9月24日上下巻で発売予定。 →角川文庫(上)/(下) 立ちはだかる北壁、吹雪の山頂ーー。世界初のヒマラヤ登攀を目指した日本人。栄光の頂上までの壮絶な人間ドラマ。実話に基づいた山岳小説の長編傑作! 2002年に単行本が発売されましたが、文庫化されるよ…

「極点飛行」(光文社/笹本稜平)

→【bk1】/【amazon】 これも山じゃありません。冒険つながりと言うことで、ついでに紹介しておきます。 作者は「天空への回廊」の笹本稜平。 週刊宝石で連載されていたものの単行本化。 南極が舞台の冒険小説。時間ができたら読みたいです。 南極を拠点に活…

「齢負い比丘尼」(SFマガジン2005年7月号/谷甲州)

→【amazon】 山岳伝奇シリーズ《霊峰の門》の第二話。 第一話と同じく、山岳色より伝奇色の方が強い感じがします。 こういうのはまとめて読まないと、わけが分からなくなりそう。 第三話は2005年10月号「熊野忍び衆」の予定です。 →第一話の感想

「日本アルプス殺人事件」(中公文庫/森村誠一)

→【bk1】/【amazon】 北アルプス・槍ヶ岳の観光開発事業をめぐり、激しい受注競争を繰り広げる若手エリート、国井戸・村越・弓場の三人。彼らは事業の監督官庁の門脇局長の娘・美紀子にも接近し、その愛を射止めようと競うライバル同士でもあった。そして彼…

「灰色の北壁」(講談社/真保裕一)

→【bk1】/【amazon】 感想リストを追加。 →第1回 →第2回 ◆Life with a Dog ◆電脳くろにか ◆銘 本(めい⇔ほん) ◆真澄鏡 ◆だな通信 ◆産経新聞書評(西上心太) ◆毎日新聞・ほんの森(伊藤和史)

「灰色の北壁」(講談社/真保裕一)

→【bk1】/【amazon】 感想リストを追加。前回分は、こちらから。 ◆みかんのReadingDiary ◆猛読醉書&紅茶日記 ◆ExcitedStages@blog とりあえず3件。

「炎の岩壁」(新風舎/横山良則)

→【bk1】/【amazon】 北海道小樽市郊外にある赤岩山。そこには、高さ180mの不動岩西壁がそびえており、幻のルートと呼ばれる「佐々木ルート」があった。それは、初登攀以来42年間、第二登を拒んできたルートだった。 初登者の佐々木が久々にその壁を訪れたと…

「灰色の北壁」(講談社/真保裕一)

→【bk1】/【amazon】 真保裕一ほどの作家となると、どんなジャンルを書いても「この作者だから」読む、という人がいます。 今回の「灰色の北壁」に含まれる三編の山岳小説は、用語解説などもほとんどなく、緻密な山岳描写となっています。「カラビナ」とか「…

「氷雨」(竹書房/山下慧)

→【bk1】/【amazon】 氷雨クボナン脚本・キムウンスク脚本・山下慧著韓国映画のノベライズ。約5億円の巨額な製作費をかけた、韓国初の本格的山岳映画だそうです。 映画のストーリーはこんな感じ。 ウソン(ソン・スンホン)は、尊敬する先輩チョンヒョンと彼…

「血痕とタブロー」(講談社・小説現代2005年4月号/笹本稜平)

2004年12月号に掲載された「終わりのない悲鳴」に続く、「奥多摩駐在物語」第2弾。 駐在所の江波は小学生の真紀と、有名画家の失踪に絡んだ難事件に挑む。 一応、三頭山に登るシーンが出てきますが、山岳色は前回より薄くなっている感じです。 →小説現代

「灰色の北壁」(講談社/真保裕一)

→【bk1】/【amazon】 山を舞台に事件が起きる、となると、たいていは殺人か、あとはゲリラとかスパイがらみのものが多い。山という特殊な閉鎖空間を利用すれば、完全犯罪を目論みたくもなるだろうし、厳しい環境という条件から、敵と戦いつつ自然の猛威とも…

「灰色の北壁」(講談社/真保裕一)

→【bk1】/【amazon】 待望の新刊が、発売されました! 山岳小説が嫌いじゃないなら、ともかく読んでみてください!

「捜索者」(大倉崇裕)

「ミステリーズ!vol.09」に掲載された山小説ですが、このたび、e-NOVELSでも購入できるようになりました。 e-NOVELSというのは、小説をファイルでダウンロードして読めるサイトです。 195円(税込)で買えます。ファイル形式はPDFなど。「捜索者」にだけ興…

「密閉山脈」(中公文庫など/森村誠一)

→【bk1】/【amazon】 影山と真柄は、冬の八ヶ岳山中で、倒れていた貴久子を発見した。彼女は、職場での失恋から自殺しようと山に来ていたのだった。二人は彼女を遭難者として救助したが、その後、影山、真柄は二人とも貴久子に惹かれていった。そんな中、喜…

「生還者」(「完全犯罪証明書 ミステリー傑作選39」収録・講談社文庫/大倉崇裕)

→【bk1】/【amazon】 1月北アルプスの茂霧岳で遭難事故が発生。「山人会」という山岳会の弓飼啓介が、下山予定を過ぎても帰ってこない、とのこと。悪天のため捜索が難航するが、遭難から10日後、弓飼は“奇蹟の生還”を果たす。 同じ年の3月。今度は黒神岳で滑…

「灰色の北壁」(講談社/真保裕一)

3月発売予定、とされていた単行本ですが、どうやら3月20日に決まった模様。 おそらく、 「黒部の羆」(乱歩賞作家「赤の謎」収録) 「灰色の北壁」(小説現代2004年8月号) 「雪の慰霊碑」(小説現代2005年1月号) の三篇が収録されているはず。 山岳小説の…

「霊峰の門シリーズ」(早川書房/谷甲州)

山岳伝奇小説「霊峰の門」シリーズ。今後の雑誌掲載予定。 第2話「悪党左右衛門尉」SFマガジン2005年 7月号 第3話「熊野忍び衆」SFマガジン2005年10月号 →http://www.asahi-net.or.jp/~ft1t-ocai/jgk/Kosyu/Story/newlist.htmlS-Fマガジン 04月号 [雑誌]post…

「捜索者」(東京創元社「ミステリーズ!vol.09」/大倉崇裕)

→【bk1】/【amazon】 Muhoの日記(2/18)より 山岳小説の批評をしているホームページをひさしぶりにハシゴする。案の定「捜索者」については、けちょんけちょんであったが、いくつか、用語等について貴重なご指摘をいただいた。ありがたいことである。うーん…

「捜索者」(東京創元社「ミステリーズ!vol.09」/大倉崇裕)

ミステリーズ! Vol.09(2005February)→【bk1】/【amazon】 「生還者」(「ミステリー傑作選39 完全犯罪証明書」(講談社文庫)収録)という山岳ミステリーを書いた大倉崇裕の短編山小説。競作短編「川に死体のある風景」のひとつ。枕木…

「タイトル不明」(角川春樹事務所/樋口明雄)

樋口氏本人のブログサイト「樋口明雄の『晴耕雨書』」(1/27)によると、「狼は瞑らない」「光の山脈」に続く、『山岳小説3部作』の構想を開始した、とのこと。 今までのように「正義」を真っ向から打ち出す単純明快なストーリーには飽き飽きした。だいたい…

「葛城天狗」(SFマガジン2005年2月号/谷甲州)

新連作シリーズ《霊峰の門》の第一話。 壬申の乱が終わった奈良時代の葛城山が舞台。 山岳ミステリとか山岳幻想小説とかあるけれど、これは「山岳伝奇」というジャンルらしい。 役小角、言霊、壬申の乱、尸者……。話としては魅力的で面白いのだけれど、「山岳…

「銀嶺にさよなら」(小説新潮2005年1月号/熊谷達也)

今年「邂逅の森」で直木賞を受賞した熊谷達也。 自然を舞台にした小説を数多く書いていますが、本作は昭和三十八年の月山が舞台。雪山登山と安保闘争。 →小説新潮 取り急ぎ2点紹介まで。読了後感想を書くかも。

「雪の慰霊碑」(小説現代2005年1月号/真保裕一)

「黒部の羆」「灰色の北壁」と短編山岳小説を連発している真保裕一。 今回は日本の春山を舞台にした作品。三年前に息子を雪山で失った父親が、一人その跡を追う。下界では婚約者がいまだ思いを捨てきれずにいた。 →小説現代 ちなみに、雑誌「ダ・ヴィンチ200…

「(タイトル未定)」(大倉崇裕)

「2005本格ミステリ・ベスト10」(原書房)→【bk1】/【amazon】の「新作近況会」によると、 『もしかしたら、夏ころに山岳ミステリーの長篇が出せるかもしれない、いや、出せたらいいなあ』 とありました。 そういえば、大倉崇裕は去年の「このミステリーが…

「終わりのない悲鳴」(講談社・小説現代12月号/笹本稜平)

新シリーズ「奥多摩駐在物語」のスタート。 奥多摩の非番の警察官が、たまたま行方不明者の事件に遭遇。鷹ノ巣山の縦走から、舞台は水根沢谷の遡行へ。そして物語は殺人事件へと発展。著者は、「天空への回廊」「グリズリー」の笹本稜平。 「天空への回廊」…

「純白の証明」(中央公論新社・森村誠一)

→【bk1】/【amazon】 ・棟井刑事シリーズ。山岳ミステリー長編。

「カタコンベ」(講談社・神山裕右)

→【bk1】/【amazon】 ・第50回江戸川乱歩賞受賞作。 ・山ではないが、ケイビングがモチーフらしいのでちょっと気になる。

「グリズリー」(徳間書店・笹本稜平)

→【bk1】/【amazon】 ・主人公が斜里警察署の山岳救助隊員の冒険小説。舞台は知床半島の森林。 ・著者は「天空への回廊」の笹本稜平。 ・楽天ブックスにて、著者インタビューあり。天空への回廊を読んだときにも思ったが、やはり著者は登山経験も豊富らしい。

「灰色の北壁」(小説現代2004年8月号/真保裕一)

真保裕一が、またやってくれた。「黒部の羆」に続く山小説の登場。 小説家を主人公とし、ヒマラヤの架空の山をめぐるノンフィクションと、現在を織り交ぜて描く手法は見事。山岳ミステリでまだこんなやり方があったんだ、と驚かされた。殺人事件を持ち出さな…

「掠奪航路」(成山堂書店・楢山 岳洋)

→【bk1】/【amazon】 ・2003年12月の発売です。完全にチェックから漏れていました。 ・「外航海運における船員としての長年の経験と、山男としての豊富な登山実績を持つ著者の、海洋と山岳をめぐるミステリー創作短編集」 とのことで、「掠奪航路」「潮風の…